ドキドキしながら行ってきました『川股ダムと小路池』
さぬき市、東かがわ市のダムの景色をご紹介する三本松 メガネのカワイ 店長ブログです。
ダム巡りのクライマックスは東かがわ市川股(旧引田町)の 川股ダム です。
市内のダムでは五名ダムに次いで古く、また道中が薄気味悪い異質な場所です。
(川股ダムをご紹介する上で、どうしても写真が足りなかったので3枚お借りしました。)
千足ダムが出来たからか分かりませんが、 川股“池” が正式なようです。
1kmほど手前にある小路池 です。
以前来たときは地図も持っていなかったので、ここが川股池であると勘違いし、引き返し
てしまいました。車1台がようやく通れるような道です。
小路池の上流より。ここに一番奥の民家があります。
引田町史より抜粋
明治の終りごろ、川股の農民は馬宿川の水を利用し、坂元・吉田・南野・黒羽の農民
は小さい池を利用していた。水は常に不足し、井戸を掘って田ごとにくみ上げていた。
明治42年ごろ、最初に池をつくる意見が出た。そして杭打ちまでしたが、水没関係の
農民から大きな反対があったので、27,8年間放置されていた。しかし水不足は相変わ
らずであった。先に作った宗極池が決壊したこともあって、池をつくることに農民の賛
成がなかなか得られなかった。しかし、昭和9年ころから再び池を作る意見が出た。
反対の農民もようやく了解して、三士忠造(当時の衆議院議員)を頼って工事を進め
ることにした。こうして昭和14年完成したが、漏水がひどく、水を貯えることができなか
ったので、漏水が止まらない限り貯水させないことを決め、空池のまま放置された。
昭和41年クラウト工法で改修して、やっと貯水できるようになったが、起工以来、30余
年の空白期間があった。
昭和14年に完成し、30年あまりも空のままだったとは驚きですね。
本来、ここが川股池として造られたのに、使い物にならなかったので、上流に現在の
川股池(ダム)が造られたようです。
「四国讃岐の片隅で」ブログよりお借りした写真です。
このような道が続き、じめーっとして気味が悪いです。もちろん人とすれ違うことはありません。
着きました。私が行った東讃地区のダムではダントツで古く感じます。↑ガードレールの色↑
大川ダムと同じ昭和38年竣工ですが、あちらは新しい管理事務所もあり、整備されていました。
ここはそういったものもなく、芝生広場のような場所もありません。人が来ることもないでしょう。
・竣工年
1963年
・水系
馬宿川水系
・ダム型式
重力式コンクリートダム
・堤高
23.0m
・堤頂長
95.0m
・堤体積
29,000m3
・総貯水量
272,000m3
・有効貯水量
272,000m3
総工費2億3500万円とあります。すごく安く感じますが、時代を考えればそんなものでしょうか?
なんと! 水深18m 深いですね~。(小屋の下にスケールがあります)
水がすぐそこまできていて、ちょっと怖いです。
引田の友人に聞くと、小学校の遠足で来たそうです。まあ!羨ましい。
新しい千足ダムが出来てからはそちらに行っていると思いますが。
すぐそこが徳島県との境目です。向こうは板野あたりか?
先ほどの小屋の中を恐る恐る撮影。水門のハンドル?というのでしょうか。
水門は開きっぱなしで、水が流れています。他のダムのように放流量は管理されていないと思い
ます。
下流方向
一本松越えといって峠を越えれば徳島県に行けるようです。(車は無理)
対岸です。
この横に不動妙王の石像があります。ここから先に足を踏み入れる勇気はありません・・・
ちょっと気味が悪いけど、景色は抜群です。
私「キレイなところやったな。楽しかったやろ?」
妻「・・・」
無理に付き合わせて申し訳ないです。1人ではよう来んしな…
一度訪れてみてはいかがでしょうか?
ちなみに携帯電話は圏外なので、脱輪などにはくれぐれも気をつけてくださいね。
ダム巡りの記事はコチラ→ ★
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ダムのところまでカーソルが行きませんが、鉢伏山の手前です。