幻の橋
三本松 メガネのカワイ 店長ブログです。
本日、木曜日は誠に勝手ながら定休日とさせていただいております。
吉野川がブルーに輝く三好市池田町より。
トンネルのようにも見えますが、建設されながら完成しなかった幻の橋です。
池田の“ピーア”と呼ばれているようですね。
対岸から(2年前の撮影)
橋脚の跡が残っているのがお分かり頂けると思います。
池田ダム下流に残されている幻の橋の詳細については、いつも徳島県西部の情報をいただ
いているブログ・白うさぎさんの『にし阿波暮らし』 より転載させて頂きました。
~ 未完成の池田橋 ~
諏訪公園の眼下吉野川の両岸に相対して大きな鉄筋コンクリート造りの橋梁取り付け口の
ピーアがある。これが未完成のまま残された池田橋である。
昭和6年末、池田町長田原作太郎、川崎彦市、脇町森幸雄らによって、池田町と対岸の箸
蔵村を結ぶ賃取橋が計画された。
その規模は橋の大きさ、全長221メートルほど、幅員5.6メートル、水面より高さ21.21
メートル、工事費予算15万円で、6年12月15日県の認可を受け、7年2月2日、千五百川
原で起工式を行い着工したが、翌8年の出水によって橋脚二基のうち北側の橋脚が倒れ水
中に没した。
その後南側の橋脚も倒れ、両岸のピーアだけが残った。実現に努力した田原作太郎も10
年3月に死去し、続行不可能となった。その後12年1月16日に池田橋速成委員会が作られ
たが、これも立ち消えになった。
何と出来たばかりの橋脚が、2本とも倒壊してしまったのですね。
当時既に完成していた下流の三好橋が全長243.5メートルで工事費36万円だったことから
考えると、15万円という三好橋の半額以下の工事費に倒壊の原因がありそうです。
80年経った今もなお残る橋脚。1本の川と橋をめぐる悲しい物語でした。
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